そう思いながら解決策を探そうと辺りを見回していると、マスクを付けた男子が1人の少女に連れられて
靴箱に入って行くのが見えた。


見るからに彼は気分が悪そうで連れて行く女の子も
それに慣れているようだった。


なぜだか俺は彼らが気になって目で追ってしまっていた。



「おいこら!さっさと教室に戻らんか!」



気づけば生徒指導の先生が来たのか、
そそくさと女子たちは怒鳴られるとすぐに帰って行った。


よかった...。



徠「とんだ目に遭ったな...」


桜「マジでうざったいんだけど」


律「行こ」


玲「そーだね」



それぞれの感想を言いながら俺たちは校長室へと向かい、担任に連れられ、とある教室の前へとやって来た。


まさか、4人一緒のクラスになるなんてな。


担任が俺たちに合図をしたら入ってと説明し、
HRを始めようと教室に入ってしばらく経つと
とてつもない大きな黄色い歓声が響き渡った。


俺は驚いて目を見開いた。



桜「うるせぇんだけど」


徠「そう言うなよ、桜人。
頼むから、教室内ではキレるなよ?」


玲「律佳、とりあえずヘッドホンを外そう?
転入してからその格好じゃあ失礼かもしれないからね」


律「...わかった」


玲「ありがとう」



4人で一段落ついた後に慌てて担任が
俺たちを呼ぶ声が聞こえた。


4人揃って教室に入ると、一斉に女子たちは悲鳴を上げ、自分たちの化粧を整えるなどのことをし始めた。