桜人「大丈夫じゃね?」


李「そーだといいんだけど。で、どーして徠は
そんなに落ち込んでるの?」


玲「定期考査が心配なんだって」


李「え、徠、成績悪くないでしょ、別に」


徠「いや、まぁそーだけど」


律「じゃあなんで?」


徠「...」



言い難いなぁ...。



徠「お前らの中じゃ、俺が1番成績低いから」



俺がそっぽ向いてそう言うと、皆はキョトンとした。


え、なんでこんな疑問持たれてんの?


そろって俺もキョトンとしそうになる。



玲「えぇ!?それだけ!?」


徠「なんだよ、それだけって!結構悩んでんだぞ!」


桜人「1番低いってあんま変わんねぇだろ」


律「ほぼ同じ」


徠「いやいや...」


李「謙虚すぎると思うよ、徠」



何故か俺以外の皆に非難される...。


まぁ確かに律佳の言う通り、そこまで大きな差はない。


とはいえ、少しくらいでも同等でいてぇじゃん。


どう言おうか、迷っているとげんなりしている桜舞を
連れた上機嫌な照が戻ってきた。


その姿を見て、全員が思った。


可哀想に...って。



照「何何、なんの話ー?」


桜人「もうすぐ定期考査って話」


照「あ、そういえばそーだったね」


玲「照は勉強してる?」


照「ううん!全然!もう少しで大会だから忙しくて!」



照は苦笑しながら眉をひそめる。


そっか、照は水泳選手だったもんな。


時々忘れそうになるけど。