いつか俺が君を幸せにできるのなら

俺をフォローするように律佳と玲空がそう言った。


え?



夕「あら、そうだったのね。ごめんなさい。
今日は楽しんで行ってね」



微笑みながら徠の母親はそう言って、
何やら徠にいくつかの連絡を入れてから出て行った。


ホッと息をつく。


あ、あれが...母親。


本来の。



律「桜舞?大丈夫?」



気づけば考え込んでいたようで、
律佳が心配そうな顔で俺にみかんジュースを差出した。



桜舞「あ、あぁ。悪い」


玲「顔色悪いよ?」


徠「どっかで休むか?」


桜舞「大丈夫」



端的にそう言って、律佳のくれたジュースを飲み干す。



桜舞「悪い」


玲「え!?桜舞が謝ることないよ!?」


桜舞「そんな慌てんなよ」



俺以上に驚いている玲空の姿が滑稽で
俺はクスクス笑ってしまった。


周囲の雰囲気が少しだけ明るくなる。


玲空ってたまにウザいくらいお人好しだけど、
こういう時の天然は助かるな。


そう思った矢先、インターホンの音が響いて、
李利たちが到着した。



徠「いらっしゃい」


李「お邪魔します」


桜人「久々だな」


照「やっほ、やっほー!」



一気に騒がしくなったな。



李「あ、そーだ。徠、はいこれ」


徠「ん?」


李「お菓子」


徠「あ、サンキューな」


桜人「遅れて悪かったな」


玲「どーしたの?」


桜人「お菓子足りなくなるかもって照が言い出したから、新しく買いに行ってたんだよ」


照「だって、結構食べる人多いでしょー?」


李「誰も責めてないよ」