俺は今日、とある学校に転入した。


まぁ転入の理由は大したことなくて、
幼馴染である3人と共に新しい学校へと登校した。



玲「おはよう、桜人、徠、律佳」


桜「ん」


徠「はよー」


律「...うん」


玲「眠そうだね、徠。昨日は寝れたの?」


徠「んー、まぁぼちぼちな」


玲「転入早々、授業で寝ないようにね」


徠「まぁ努力するよ」


律「あれ...」



律佳が指さした方角に建物が見え、
これから通うことになる学校と対面した。


歩いて校門をくぐろうとしたと同時に
沢山の黄色い歓声で覆われ、
目が追いつかないくらいの女子に囲まれた。


な、なんだ!?!?


俺だけでなく、桜人、徠、律佳も目を丸くして
彼女らを見回す。


何度かこういうのは経験したことがあるけど、
ここまで大事になったのは初めてだな...。


思わず苦笑しながら、どうしようかと対応に困っていると桜人が半ばキレそうになるのを徠が必死で止めていた。


見れば律佳も有無を言わさずヘッドホンを耳に付けて、
知らないふりを決め込んでいる。


うーん...。



玲「ごめんね、道を開けてもらえないかな?」


「キャー!!!!!!」



ダメだ...。


にしても、彼女たちすごい香水付けてるよね。


それに化粧も...。


女の子のそういう努力はすごいな、と思うけど
これは俺が見た中でより一層だな。


はてさて、困ったな...。


これじゃあ迷惑になっちゃうよね...。