歓迎旅行が終わって、いつもの日常に戻った。


退屈な授業を何となく過ごして、
俺は少しばかりウキウキしながら休み時間を待った。


ようやくやってきた休み時間に
俺は桜舞と李利を連れ出した。



照「2人とも、忘れてないよね!?」



俺がそう言うと、2人はさぞかし嫌そうな顔をする。



李「分かってるよ」


桜舞「行くならさっさと行こう」


照「なんか素っ気ないんだけど!」



そう、歓迎旅行の時に言っていた
李利は俺にジュース、桜舞は俺と食堂に付き合う
その2条件を今2人にやってもらってるんだ。


人の多い食堂だけど、律儀な2人は渋々
俺に付き合ってくれる。


そんな2人が可愛くて、俺は笑う。



李「照、何がいーの?」


照「んー、今日はメロンソーダの気分!」


李「はいはい」



李利が自動販売機に小銭を入れ、
俺が所望したメロンソーダを買ってくれる。


なんだか言いながら李利は誰にでも優しいからね。


昔から...。



李「はい」


照「ありがとー!!」



俺は満面の笑みを浮かべてそれを受け取った。



桜舞「じゃあ、帰るぞ」


照「ちょっと待った!」


桜舞「...んだよ」


照「まだ俺、パン買ってないから!」


桜舞「...ハァ」


照「あー!今あからさまにため息ついた!」


桜舞「分かった、分かった」



嫌々ながらに桜舞は俺の後ろにピッタリとくっつきながら
パンを売っているおばちゃんの元へとついてきてくれた。


桜舞が無理なら、俺は素直に手を引くよ?