照「おーい、李利!桜舞!置いてくよー!」


李「ぁ、うん!行こっか、桜舞」



半ば涙目になった李利から差し出された手を
俺は瞬時に握り締めて歩き出した。



徠「ホント、李利と桜舞は仲良いよなぁ」


玲「ね!いつからの付き合いなの?」


桜舞「そういえば...いつからだっけ」


桜人「覚えてないのかよ」


李「んーっと、私たちが幼稚園くらいの頃だった」


律「そうなんだ」


照「可愛かったよー!あの頃の桜舞は!」


桜舞「なんで、俺なんだよ」


玲「えー!見たかったなぁ!」


桜舞「見なくていい!」


徠「あ、着いた」



徠に言われ、視線の先を見ると、
青いキャンピングカーが止まっていて、
デカデカと看板に『絶品!練乳ソフトクリーム!!』
と書かれてあった。


即座に照と玲空の顔が輝く。


その姿を見て、桜人と李利が同時にため息をつく。


俺と律佳、徠は顔を見合わせてクスクス笑う。


もっと前から知り合ってたら...な。


なんて思いながら俺は1つのソフトクリームを買った。



桜舞「ん」


律「ありがと、桜舞」


照「んまー!!」


玲「おいしー!!」


李「甘いね、桜人たちも食べる?」


桜人「いや、いい...」


徠「俺も...」


桜舞「結構美味いんだな、これ」


律「うん」



それぞれ思い思いの感想を述べながら、
ソフトクリームを堪能した。


それから、お土産を各自で買うため、店内へと入った。