そう思いながらも俺は玲空に言われ、玲空の隣に座った。



玲「はい!これ、朝食だよー!」


桜舞「あ、ありがと...」


照「ゆっくりでいいよ、桜舞」


律「うん」


徠「先生には言っておいたからさ」


桜人「あとから俺らは合流することにしたから」


桜舞「え...」



俺はキョトンとして、左隣にいる李利を見た。


李利は俺の顔を見ながら、少し嬉しそうに微笑んだ。



桜舞「ご、ごめん」


徠「なんで、お前が謝るんだよ」


律「桜舞は悪くないよ?」



とっさに出た謝罪の言葉に俺でさえも驚く。


隠していることが気難しく心の中で渦巻いている。


もし、伝えてしまったらこんなに苦しいって
思うことはないのかな。


でも、玲空たちが受け止めてくれるなんて保証は無い。



照「俺ねー、このソフトクリームが食べたいんだよね!」


桜人「絶品練乳ソフトクリーム...?」


玲「うわぁ!美味しそう!」


徠「え、マジ...?」


李「照と玲空は好みが合いそうだね」


照「嫌いな食べ物は合わないけどね!」


桜人「お前ら、甘党なのかよ」


照「うん!俺は甘いもの大好き!」


玲「俺もー!」


徠「マジかよ...。俺、苦手...」


律「でも、これ美味しそう」


李「桜舞は?」


桜舞「え、お、俺は...別に」


律「半分こしようよ、桜舞」


桜舞「あ、あぁ」



ぎこちない会話にも皆は普通に返してくれる。


こんなこと初めてで、どうしたらいいのか分からない。


ただ分かるのは心が暖かいってこと...。


これは...なんなんだ。


朝食を食べ終わって、ホテルを出る準備を終えた俺たちは
揃って駅へと向かい、
お土産を購入する場所へとたどり着いた。