どーしよ...。


朝食を抜いたから俺...あいつらと顔を合わせづらい。


李利と照には黙っておくように言っておいたけど、
うまく言えたのか?


あのお人好しの玲空のことだから、事情を聞き出そうと
するのは間違いないだろうけど。


...そもそも俺自身はあいつらと深く関わるつもりは無くて
でもこんな俺でもあいつらはほぼ無理矢理に一緒にいようとしてくる。


ただただ面倒臭い奴ら...そう思っていたけど、
なぜだか今はあいつらと顔を合わせるのが苦しい。


普通ならそうは思わないのに。


確実に俺の中で何かが変わっているのは分かっていた。


でも、体はそれを許さない。


思わず大きなため息をつく。


こうなった元凶を素直に恨むことができたら、
なんてずるい考え方だな...。



李「あ、おはよ。桜舞」


照「おはよ!桜舞!」


桜舞「お、おぉ」


玲「おはよー!」


徠「遅かったな。早く来いよ」


桜人「無くなるぜ」


律「こっちだよ、桜舞」



え...。



玲「桜舞の分、取っておいてよかったねー!」


照「あのままじゃ、徠が全部食べるところだったよ」


李「見かけによらず大食いだったんだね」


徠「その情報はなかっただろ?李利」


李「うん」


律「まず、情報にもならないよ」


桜人「確かにな」


徠「お前ら...ひでぇ」


玲「ホラホラ、桜舞!ぼーっとしてないで!座んなよ!」



そこには特に何も無かった顔で俺を迎えてくれる
玲空たちがいた。


俺は驚いてただひたすら呆然としていた。


黙っておくように言っていたとはいえ、
普通、隠されたと分かったら不快に感じるはず。


なんで...。