徠「せっかくこうして仲良くなれたんだ。
名前呼びくらいいいだろ?」


桜舞「...」


李「いいんじゃない、桜舞」


桜舞「ちょ、李利!」


李「彼らは桜舞の嫌いな奴でもなんでもないでしょ。
最初はその個性が圧倒的過ぎただけだよ。
今まで私たちに関わってくる人がいなかったから
そんな風に負い目を感じるんじゃないの?」


桜舞「ま、まぁ...そうだけど」


照「大丈夫!何かあれば俺と李利で何とかするから!」


桜舞「照まで...。ま、まぁ別に俺もあいつらのことは
悪くないな、とは思ってたけどさ...」


李「なら話は早いでしょ?」


桜舞「ハァ...わかったよ」


桜人「なんなんだよ」


照「気にしないでー!こっちの話!」


玲「あ、もう少しで授業始まっちゃうね!」


律「俺、戻る」


李「流石にこの後の授業は出てた方がいいね」


桜舞「そーだな」



それから俺たちは自分の席へとそそくさとついた。



玲「桜舞」


桜舞「なんだよ」


玲「俺、桜舞と友達になれて嬉しいよ!
桜舞の後ろの席だしね!」


桜舞「...そ」



後ろで嬉しそうに微笑む玲空を尻目に俺はそっぽ向いた。


俺と友達になれて嬉しい...なんて言う奴もいるんだな。


初めてのことで戸惑っていた。


同時に俺の心内はとてもドキドキしていた。


一体どーしたんだろ、俺。