桜「...え」


玲「ホントにごめんなさい!俺の軽い行動のせいであんなことになってしまって...」


桜「え、ちょ...」


玲「俺、いつもそうなんだ!誰かに優しくしたいって
思うけど、結局誰かに迷惑かけてばっかで!
さっきの時も俺がちゃんと言ってれば君の大切な友達も
悪く言われずに済んだのに!ホントにごめんなさい!」


桜「いや、だから...」


玲「なんなら、俺を殴ってもいいよ!」


桜「だから話を聞け!!」


玲「うわぁあ!?」



なんか、小さい子供を相手にしてる気分...。


急に声を上げたことで、逢隈は驚いて俺を見ている。


俺は仕方ないと思いながらため息をついた。



桜「別にお前のせいじゃない。さっきのは」


玲「え...」


桜「なんて言ったらいいのかわかんないけど...
お前たちを最初から避けてたのは俺だし。
それにさっきのはお前じゃなくてあいつらが
勝手に言ったことだ。お前が関係してるわけがないだろ」


玲「でも...」


桜「お前ってお人好しなんだな。
まぁ、それでもお前が悪いって思ってんなら
次から気をつければ?
俺は気にしてないってだけ言っておくけど」



自分で言っておきながら少しずつ恥ずかしくなっていく。


そっぽ向いて、早口に全てを言った。


逢隈はじっと俺を見つめながら
徐々に嬉しそうな顔になっていった。