いつか俺が君を幸せにできるのなら

それからあいつらは教室を出、
しばらく戻って来ることはなかった。


帝月の逆鱗に触れた玲空は何があったのか
よく分からないらしく、キョトンとしていた。


俺はやれやれと立ち上がる。



桜「おい、玲空」


玲「桜人...」


徠「大丈夫か?律佳」


律「...っ」



慌てて玲空が律佳に駆け寄る。


律佳はギュッと目をつぶって肩を上下にさせている。


俺は目を細め、律佳の身を案じながら
玲空の手を引っ張って連れ出した。



玲「ちょ、桜人!?」


桜「お前、どー思ってんの」


玲「え...?」


桜「さっきの」


玲「...」


桜「薄々気づいてんだろ?自分のせいだって」


玲「で、でも!」


桜「玲空。お前が誰とでも仲良くなりたいって思うことは勝手だ。むしろそれはお前の良さだと思う。
けど、誰だってお前みたいになれるわけじゃねぇんだよ」


玲「っ!」


桜「さっきのはお前の取り巻きが起こしたことだ。
でも、実際の元凶はお前だろ」


玲「...うん」


桜「帝月が帰ってきたらお前が謝れよ。いいな」


徠「桜人、キツく言い過ぎだ」


玲「いいや、徠、桜人が正しいよ。俺、自分勝手だった。昔も今も...何も変わらないね。ごめん」


桜「俺に謝んなよ」


徠「桜人」


玲「ごめん、徠、律佳、桜人...」


律「うん、いいよ」


桜「教室戻るぞ、授業始まるだろ」


玲「うん...」