玲「えっと...俺、クラスメートの名前は
覚えておきたいって思ってるんだけど...ダメかな?」
あいつは、は?という顔をした。
俺は影でクスクスと笑う。
流石は玲空。
そういえば、俺と玲空が出会った時もそんなだった。
玲空は人に構わずお人好しを発揮するからな。
半ばあいつに同情しながら俺は笑っていた。
それからすぐにあいつは諦めたのか、玲空に名乗った。
桜「帝月桜舞」
帝月桜舞...か。
玲空と帝月のやり取りを横目で見ながら、
ふと気づくと自分や徠、律佳の周りに
たくさんの女子がいることに気づいた。
俺は盛大なため息をついた。
途端に俺の後ろにいる男子が立ち上がり、
帝月の元へと向かって行くのが目に入った。
玲空よりも濃い茶色の髪の男でそいつは親しげに何やら
話していると、帝月を保健室に連れて行った女子も
混ざって仲良く話し込んでいた。
その後ろで玲空が気になっているように見えた。
俺はその様子で何もかもを察した。
案の定、玲空はあいつらの中へとわけはいり、
会話に参加しようとした。
玲空は時々空気を読まないことがあるからな...。
たまに俺でさえもイラッとくることがある。

