李「あ、そーだ。
さっき、逢隈玲空たちについて情報を洗ってみたよ」


照「え、転校早々になんかでてきたの?」


李「うん。色々と私よりも過激な人がいたみたいでね。
情報が得られやすかったよ。
それで、あの転校生4人は元々からの幼馴染みたい」


桜「ふーん。幼馴染で転校してきたってかなり珍しいな」


李「転校の理由はそこまで大きくないよ。
全員の親の仕事の転勤が決まったからだとか」


照「え、4人共いっせいに?逆にすごいね」


李「多分同じ部署にいるとかじゃないかな。
親繋がりで知り合いだったのかも」


桜「じゃあ4人で、っていう運が
最初から強かったんだろーな」


照「桜舞にとってはホントにいらない運だけどね」


桜「ホントにな」


李「逢隈玲空は誰にでも優しい天然馬鹿。
反対に中津桜人は一匹狼の独りよがり。
皆星徠は4人をまとめる面倒見のいい兄貴。
館原律佳は無口で人嫌い...ざっとこんなとこ」


桜「相変わらず李利の情報収集はすごいな」


照「ホントホント」


李「そーでもないよ。放送部してると学校の様々な情報が回ってくるってだけだし」


桜「李利の場合、放送部だけじゃなくて、
ここら辺の人と何故か繋がり持ってるから余計にだよな」


照「李利と歩くと、すぐに人に話しかけられるから
俺、目が回りそうになるもん」


李「たまたま知り合いが多いってだけだよ」


桜「それがすごいんだって」



李利は訝しげな表情をしながも頷いて笑った。


李利の笑顔は本当に可愛い。



李「ありがと」


照「(なんでそんなに可愛いの...!?)」



あ、照の奴、惚れてやんの。


俺はクスクスと笑いながらその姿を眺めた。