いつか俺が君を幸せにできるのなら

徠が用意してくれた朝食を囲んで俺たちは手を合わせる。



徠「出来合いのものばかりだけど、悪ぃな」



徠はそう言っていたけど、どれも美味しそうで
俺の腹の虫が盛大に鳴った。



玲「いっただきまーす!」


桜人「いただきます」


照「美味し!」


律「美味い」


李「昨日も思ったけど、徠って料理うまいよね」


桜舞「うん。美味い」


徠「よかった!そーでもねぇけどな?」


李「ていうか、1泊泊まっちゃった感じになったけど
よかったの?」


徠「あぁ、気にすんな」


桜人「ほぼ全員が寝こけたからな」


照「いやー、睡魔には勝てないね」


玲「うんうん」



桜人が呆れた顔を俺たちに向ける。


そんな中、誰かのスマホの着信音が鳴り響いた。


途端に桜舞が嫌な顔をする。



李「あれ、また言ってなかったの?」


照「あーあ」


桜舞「ハァ...。悪い、ちょっと外す」



桜舞はそう言って、自分のカバンからスマホを取り出し、
玄関へと足を運んだ。


俺たちは状況が分からずにキョトンとした。


李利が見かねて、苦笑を浮かべながら説明する。



李「多分、あの様子じゃ電話の相手は桜舞のお兄さん」



桜舞、お兄さんいたんだ!?


桜人以外が目を見開いて驚く。



玲「あれ?桜人は知ってたの?」


桜人「あぁ。前に聞いた」


律「なんでお兄さんからの電話、あんなに嫌そうなの」


照「あー、それはねー」


李「溺愛してるから...」



照と李利は目を伏せて、本当に気の毒だというように
そう言った。


兄弟のいない俺と律佳はキョトンとして、
顔を見合わせる。



徠「なるほどな」