徠・李「「はああああああ!?!?!?」」



家中に響き渡る、徠と李利の声。


2人の目の前にいる桜舞と律佳はバツが悪そうな顔をして
正座している。


その様子を心配そうに見つめる、照と玲空。


俺はたった1人で呆れ返っていた。


桜舞から聞いた話によれば、律佳がコンビニに行った後
不良共に絡まれた。


で、桜舞のその腕のアザはその時にできたものだと。


桜舞は平気そうな顔をして、腕を振り回したが
そのアザは見てるだけでも痛そうなほど青かった。


思わず玲空がうわ...と言ったほど。


李利によって手当てを受けた桜舞だったが、
そこまで痛くないと笑っていた。


その様子に1番辛そうな顔をしたのは、李利だった。



桜人「桜舞、お前喧嘩出来たんだな」


玲「確かに!強いんだねー!桜舞!」


桜舞「そーでもない」


徠「律佳、お前、大丈夫なのか?痛いところは?」


律「大丈夫だって、徠」


照「それにしても災難だったね」


律・桜舞「「ホントに」」



事情が分かった以上、責めることはできなくなったのか
徠と李利は不満そうな顔をしながら、顔を見合わせる。


心配してんのは分かるけど、溺愛し過ぎじゃね?



桜舞「ま、悪かったよ。色々話し込んでたからさ」



思ってねぇだろ。


ここ最近、桜舞たちと一緒にいることが多くなってから
桜舞のことを段々分かってくるようになった。


多分、あいつ、今回のことは反省してねぇな。


というより、おそらくだけど律佳との繋がりが深くなった
気がする。


律佳と色々話したみてぇだな。


それは俺以外の皆、気づいているようだった。