人に傷つけれられることも...。


俺がそう言うと、律佳は悲しそうな顔をした。



律「ごめん、桜舞...」


桜舞「気にすんなって言っただろ」



俺はツンッと律佳の額をついた。



律「うっ」


桜舞「さて、そろそろ帰らないとマジで怒ら...」



ちょうどそこまで言いかけた時だった。



徠「桜舞!律佳!」


玲空「いたいた!」


李「こっちにいたよ!」


桜人「こんな時間まで何してたんだよ!」


照「心配したんだからねー!?」



あ...。


俺は律佳と顔を見合わせて、苦笑した。


面倒なことになったな。



徠「この馬鹿!どこ行ってんだ!?」


李「どーしたの!?このあざ!」


律・桜舞「「いやー、そのぉ...」」



徠は律佳に、李利は俺に、カンカンになりながら
声を上げる。


俺と律佳は口を揃えて、あはは、と苦笑していた。


その隣で照たちが呆れ顔を見せる。



照「あーあ、全部2人に言われちゃいそう」


桜人「ま、いーんじゃね」


玲「仲良いなぁ!」


桜人「ちげぇだろ」


桜舞「悪かったって。全部話すからさ」


徠「当たり前だろ!いつまで経っても帰ってこねぇし!」


李「桜舞!?また無理したの!?」


律「え、えっとご、ごめんなさい」


桜舞「律佳は悪くないよ。今回の件は誰も悪くない」



俺は悪戯にニヤッと笑い、歩き出した。


律佳も後ろでクスッと笑い、隣に並んだ。


小声でありがとう、そう言いながら。



徠「あ、おい!桜舞、律佳!」


李「話は終わってないんだから!」


桜舞「へーへー」


照「とりあえず帰ろう!」


玲「無事でよかった!」