いつか俺が君を幸せにできるのなら

桜舞「落ち着いたか?」


律「う、うん」


桜舞「まだここにいよーぜ。多少ゆっくりしてたって
へーきだろ?」



俺は悪戯にニシシッと笑う。


律佳は俺のそんな笑顔を見て、ブッと吹き出した。



律「桜舞、笑顔下手...!あ、ははは!」


桜舞「お、おいなんだよ!人の笑顔を笑うなよ!」


律「ご、ごめ...く、くくくっ」


桜舞「もう一生笑わない」


律「そ、それは困る!」


桜舞「...」


律「...」


桜舞・律「「ブッ、あはははは!」」



暗くなっていく空の下で俺と律佳は笑い合った。


こんなおかしな状況だけど。



桜舞「笑えたな」


律「えっ」


桜舞「多少は笑えるようになったみたいだからよかった」


律「桜舞...」


桜舞「んーっ!そろそろジュース買って帰るか」


律「う、うん...。で、もこいつらどーすんの?」



律佳は恐る恐るぶっ倒れている2人を指さす。


俺はチラリと見、冷たく笑った。


暴力だけでものを言おうとする奴は...。



桜舞「ほっとけ、いずれ起きるよ」


律「(桜舞って...怒らせると怖い...)
桜舞、喧嘩出来たんだね」


桜舞「ちょっと、な」


律「ご、ごめん、迷惑かけて」


桜舞「気にすんなよ、俺が勝手に手を出しただけだし」


律「で、でも」


桜舞「律佳はどのジュースがいーの?」


律「え、えっと...これ」


桜舞「おっけ。買ってくるな」



戸惑う律佳を差し置いて、俺はそそくさとレジを済ます。


こういう時はあまり多くを語らせない。


それが1番の得策ということを理解しているから。