いつか俺が君を幸せにできるのなら

黒板に名前を書かれ、それぞれ自己紹介して行く内に
どんどん女子たちの視線が集まってきた。


すごいな、ここまで集中するんだ...。


俺は半ば感心していた。


そしてふと教室の窓辺の席に
先程の男子がいるように見えた。


また気分が悪いのか、
口元を押さえてじっとうつむいている。


大丈夫...かな?


そう思った矢先、また先程の少女が
颯爽と彼の元へと行き、手を握って引っ張って行った。



李「先生、帝月が気分悪そうなので、
保健室に行ってきます」



髪を低く2つ結びにしていて、
顔つきはなんだか凛としているかっこいい女の子だった。


担任は何も言わずに頷いて了承した。


俺たちは突然の出来事に驚いて何も言えなかった。


連れられる彼は俺たちの視線を居心地悪そうな顔で
受け止めるとまたぐっとうつむいて引っ張られていった。


男子とは思えないほど華奢な体、鮮やかな茶色の髪は
とても印象的で俺はつい目で追ってしまっていた。


それにしても、彼、大丈夫かな...?


心配していると、担任が俺たちの席を指名した。


流石に全員が同じところに座ることが出来なかったが、
俺は彼の後ろの席へとなっていた。


隣はいかにも肉食系な女子。