俺はいつだって俺が嫌いだ。


何度願ったって覆りやしない。


自暴自棄の渦に巻き込まれて、俺は遂げる。


さあ、神様、救済を俺に...。


目を覚まして、飛び起きる。


暗闇の中、必死に手を伸ばしていた自分が
脳裏に焼き付いていて、頭から離れない...。


あ、そっか...。


あれ、夢だったのか。


朝から大きなため息をつきながら、
ゆっくりと制服に身を通した。


これから起きる事の大きさを知らずに...。


登校して、いつもと変わらない朝...。


だと思っていたのに。



「キャー!!!!!!」


「なにあのイケメン!?!?!?」


「こっち向いてー!!!!」



何この惨状...。


前見えないんだけど。


学校の校門前だと言うのにも関わらず、
大勢の女子という女子が群がっていた。


周囲には彼女たちが付けている香水の匂いが
プンプンと舞っている。


その匂いだけで、俺は吐き気がした。


どーしよ、気持ち悪い...。