「ねぇ、美穂先輩。」


…海斗、くん…?


「俺、美穂先輩が好きです。」


え…?


「絶対幸せにするから、俺と付き合って。」


「……はい、私も好き…です。」


そう言った瞬間、目の前が真っ暗になり、私はベッドの上にいることに気が付いた。


「ゆ、夢…?」



…夢じゃなかったら良かったのに。


そう思うのは、きっと……



「ちょっとー?いつまで寝てるのー?早く行かないと遅刻するわよ!」


お母さんだ。制服で寝てたのがバレないようにシワを伸ばして、


「は、はーい。今行くよ!」


と言って、リビングに向かった。