水族館まで、あと四駅電車に乗ってなければならない

四駅…

いつもならすぐなんだけど、この状態で四駅はきついよ…!?

颯「どうしたの?顔、赤いけど」

あんたのせいでしょうが!!

と、言いたいのをぐっとこらえる

璃「…うるさい」
颯「照れてるの?可愛いねぇ」

ニヤニヤしながら颯がのぞき込んでくる

璃「もう!うるさいよー!」
颯「ごめん、ごめん、可愛かったからつい」
アナウンス「〇×駅~、〇×駅~」

アナウンスが流れてくる

やっと着いた!

璃「颯、駅ここ!」
颯「ん、降りよっか」

私たちはそそくさと電車から降りる

駅から五分ぐらいのところなのですぐにつく

璃「このチケット、変えてもらえますか?」
店「はい、ありがとうございます」

システムがよくわからない中、チケットを変えてもらうのに成功した

璃「はい、颯!」
颯「ありがとう」

私たち二人は、変えてもらったチケットを別の店員さんに渡して水族館に入る

璃「あ、最初にいるのはヒトデなんだよ!!」
颯「あー、ヒトデって変な形だよねえ」
璃「面白い形だよねー」

なんて話しながら、私たちはたくさんの魚を見た

クラゲが可愛かったり

イルカショーを前で見過ぎてビッショビショになったり

大きいジンベエザメに二人で驚いたり

小さいクリオネにうっとりしたり

可愛いペンギンの群れを見にいったり

沢山の楽しいと思える時間を過ごした

璃「今日は楽しかった!!」
 「久々の息抜きの時間になったわ」
 「ありがとう」
颯「俺も楽しかったよ」
 「ねえ、璃々」
璃「なあに??」
颯「今度は俺から誘ってもいい?」
璃「!」
 「もちろん!!」

その時はとにかく幸せだった

きっとこの時から颯の事が好きだったのだろう