その一言は何の違和感もなく私の胸にすっとはいっていった。
そっか、私は☆のことが好きだったんだ。

「・・・私は☆が好きだったんだ・・・」

「うん、少なくとも私たちの目にはそう見えていた」

「私たちは三年間ずっと○のことみてきたんだから」


この二人にばれていたってことは、他の人も気づいたりしていないのだろうか。もし本人が気づいていたら・・・

そのことに気づいた途端、顔が赤くなったことが自分でもわかった。

「あ、○顔赤くなってる!」

「仕方ないよ#、これが○の初恋と言っても過言じゃないんだから」


二人とも言いたい放題だ。本当に恥ずかしいからやめて欲しい。
今までみんなが恋バナをするとき話には入れないから苦手だった。
でも彼氏が欲しいと思ったことはあって。
手をつないで下校したり、教室で一緒に勉強したり、デートしたり・・・
どんなカップルでもしそうなことは憧れていた。

自分に彼氏ができたらどんな感じなんだろうって何度も思った。
やっと私にも好きな人ができたんだ。