「してたよ」
「じゃあさ、冬休みに会えなくてさみしいなとか思わなかった?」
・・・ないとはいえない。しかも冬休みに限らず金曜日はよく週末会えないなって思っていた。そして放課後に一緒に勉強できるのもあと少しだけなのも少しさみしくて。
「・・・思った」
「あのね、本当はこういうことって二人のペースで進めるべきだと思うけれど、何しろ今は時間がないの」
まって、会えないときはさみしいって思った。駅まで一緒に帰れて嬉しかった。
今日二人にカフェに行こうって誘われて即答できなかったのもーーー
「・・・私今日は一ノ瀬くんと過ごしたかったんだ」
「今気づいたのね」
「え?二人は気づいていたの?」
「うん。あのねもう卒業したらあえなくなっちゃう。だからいうけれどたぶん澪は一ノ瀬のことが好きなんだよ」
ーーー一ノ瀬くんのことが好き


