頼んだ飲み物がくるまでは、まじめに受験の話や最後のテストの話をしたり。

しかし飲み物が来る頃には三年間の思い出話に変わっていた。


「愛は知らないと思うけど、澪大変だったんだよ。一年生の頃は私とクラスが離れて泣きそうになっていて」

「そうだったの?それは知らなかった。でも私がしつこく話しかけてたから仲良くなれたと思ってる」

「うん。最初は愛怖かったし」

「まあ!失礼ね!」


でも本当にここまで仲良くなれるとは思っていなくて。
一年生の頃、沢山話しかけてくれてよかった。
そうじゃないと今の私たちはいなかった。


三年間の思い出は沢山合って、沢山話した。
そして話題はこれからのことになった。

「私、新藤愛は四年間の大学生活で必ずイケメンの彼氏をつくってみせます!」

愛の宣言に莉子が突っ込む。

「私たち女子大に行くんだよ?出会いなんてないでしょう」

「なにいってんの!出会いは作るもの。つまり!合コンに行くのみ!!」

「私は絶対付き合わないからね。一人で行ってね」

「え!?莉子も行こうよ」

「お断りです。合コンに来る男子なんてレベル低いよ」

・・・どうやら愛は合コン三昧の四年間になりそうだ。
変な男に捕まらなければいいけど。