愛だけじゃない。私もこの冬公開の映画を何本も我慢している。
受験が終わってもまだやっている映画はすべて見ようと思う。
受験終わりの私自身へのご褒美だ。
(よし、ご褒美のためにももうすこしがんばろう)
その日の放課後、いつもは六時半くらいにならないと一ノ瀬くんは話しかけてこないのに、一ノ瀬くんは六時前に話しかけてきた。
「ねえ桜庭さん、今日の女子やばくなかった?」
「うん、まああれはねえ・・・」
「あれだけ大きな声だとね、反感買うのも無理はないよ」
その話をするためにこんなに早くから話しかけてきたのだろうか?
もちろん六時半というのは暗黙の了解みたいになっているだけで、きっちり守らなければならないなんてこともないのだが、一ノ瀬くんが早くから話しかけてきたことに疑問が生じる。
「ねえ・・・女子の間で話題にあがったりしてる?」
「・・・?なにが?」
女子の最近の話題って何だろう・・・特に大きなものはなかった気がするけれど。
受験が終わってもまだやっている映画はすべて見ようと思う。
受験終わりの私自身へのご褒美だ。
(よし、ご褒美のためにももうすこしがんばろう)
その日の放課後、いつもは六時半くらいにならないと一ノ瀬くんは話しかけてこないのに、一ノ瀬くんは六時前に話しかけてきた。
「ねえ桜庭さん、今日の女子やばくなかった?」
「うん、まああれはねえ・・・」
「あれだけ大きな声だとね、反感買うのも無理はないよ」
その話をするためにこんなに早くから話しかけてきたのだろうか?
もちろん六時半というのは暗黙の了解みたいになっているだけで、きっちり守らなければならないなんてこともないのだが、一ノ瀬くんが早くから話しかけてきたことに疑問が生じる。
「ねえ・・・女子の間で話題にあがったりしてる?」
「・・・?なにが?」
女子の最近の話題って何だろう・・・特に大きなものはなかった気がするけれど。


