部活も引退した以上、本格的に受験勉強へと切り替えなければならないのは分かっている

しかし何故か虚無感のようなものが心の中を漂い、次に進もうと思えない。

きっと6年間の終わりが中途半端なものだったことが原因だろう。


(こんなことならもっと朝練に行けばよかった)

私の学校では、朝練は基本的に自由参加で自主練となっている。そのため、私はほとんど朝練に行かなかった。
別にサボってばかりだったわけじゃない、でも、こんな不完全燃焼な思いを抱くくらいならもっと全力で部活に打ち込めばよかった。


(今更後悔しても遅い、か)

今、後輩に何かを伝えるとすれば1つしかない

“後悔のないように全力でやれ”


この言葉は自分自身も先輩に言われたことだった。
ただ当時は馬鹿らしいと思い、共感しなかった。
今になって気付いた。先輩の言葉は正しかったのだと。