「あの二人はクラスではほとんど話さないよ?いつイチャイチャなんてしてるの?」
「俊の家でいつもしてる、日曜日に俊の家で打ち上げするだろ?多分ラブラブだよ、俺はいないと思われてるかな(笑)」
「へぇ」
栞の家に着く。
「ありがとう」
「じゃあ明日」
淳基の後ろ姿を見る。
(ちょっとドキドキしたな)
次の日、栞と琴菜は備品を買いに出かける。
「えー、淳基くんと付き合ってないの?キスしたじゃん」
「あれはその場しのぎでしょ」
「淳基くんは真面目だから何も思ってない人にキスなんてしないよ」
「でも、付き合うとか好きとか言われてないし」
「そっかー」
「琴菜ちゃんはいつからキャプテンと付き合ってるの?」
「私は気付いたら俊が好きっていつも言ってくれてたから付き合おうっていうのがなくて、親が言うには小さい頃から俊にキスされてたらしい」
「(笑)キャプテンらしいな
それより明日の打ち上げが楽しみ、前の学校まとまってなかったからそんなのなかったんだー」
「今の二年は仲良くてね、一年の時から公式戦のあとは打ち上げしてるの、楽しいよ」
日曜日、大会が終わりサッカー部の二年生は俊の家に集まる。
俊が挨拶をする。
「それじゃあ大会お疲れ様、次はもう一勝目指すぞ、そして今日は栞マネの歓迎会も兼ねてる、栞マネこれからよろしくな、乾杯~」
「乾杯~」
全員グラスを上げる。
「ありがとー、あたしも頑張ってチームの役にたちます!」
「充分役にたってるよ」
「そうそう、怪我の手当てとか上手いし」
「それは、私が下手なんだよね?新田(にった)くん?」
「嫌~下手ではないよ、栞マネよりちょっとおちるだけ(笑)」
「わかった、下手ということで…」
琴菜はプンとすねる。
「俊、フォロー頼む」
「わかった、後で機嫌をなおしとく、琴菜覚悟しろよ」
「べーだ、俊は私の言うことを聞くから通用しませんよーだ」
全員が笑う。
こういうところ琴菜ちゃんはかわいいよねー
「ねえ、打ち上げって自分らの代になって間もないのによくしてるの?」
「俺らは入部して最初の総体の地区予選終わりからしてる」
他の部員も次々話し出す。
「最初応援だけだけど何か盛り上がりもしたけどまだ話し足りなくて、俊が俺んち来て話そうぜって、お菓子とジュースをスーパーで買い込み集まったんだよな」
「いつも俊がやろうぜって声かけてくれるかな」
「まあ8人、あっ、マネ入れて10人なんてなかなか入れてくれる家ないしな」
「そうそう」
「俺は単に一度家に帰ると出るのが大義くなるだけだよ、母さんも夜勤の日で片付けてくれるならオッケーって」



