『夕ー!今日一緒に遊ぼう!』
そう、私は松前(まつまえ) (ゆう)
この高校の二年生!
目の前の子は幼なじみで親友の東乃(とうの) 麻希(まき)
同じクラスで斜め前の席なんだ!
そして、隣は誰も居ない。
転校生とかの関係で余った席らしい。
お陰で嫌な思いをしなくてすんでるけど。
『夕ー?夕ー?聞いてるー?』
麻希ちゃんが私の目の前で手を振る。
『わっ!ごっ!ごめん!ぼーっとしてた!』
『もー?夕、大丈夫?』
そう言って麻希ちゃんが私の顔を除き込む。
『大丈夫だよー!』
『なら良いけどさ、今日、遊べる?』
そう言って麻希ちゃんは首を傾げた。
『うん!暇!』
『今日さ、中学の時の部活の子達集まるんだって!夕、行きたいでしょ?』
そう言って麻希ちゃんはおどけたようにもう一度首を傾げる。
『うん!』