強く、輝いて見えるその背中に私は涙が出そ

うだった。

「いいのかな…、本当の気持ちを伝えて

も。」

声を震わせながら私は言うと、

「それは、お姉さんが決めることだよ!悔い

のない道を選べばいいだけだよ!」

その子は、息を切らしながらも必死に言い返

した。

悔いのない……道。

私は、掴まれていた手をギュと握り返した。

「私言う…。言ってちゃんと向き合う。」