私は、大学が休みの日家に引きこもってい

た。

夏帆に話して、気持ちは前よりすっきりした

はずなのに、心にポッカリと穴が出来た気分

だった。

「次のデートまで……、後一週間…。」

今まで、とても楽しみにしていたのに、今は

そうでも無かった。

むしろ、嫌だなっと思ってしまう。

だって、あれから佐久間くんとは気まずさが

続き、会ってもあまり話せないからだ。

「今日は、どうしようかな…。」

「花依ー!!!休みの日だからっていつまで

ダラダラしてるのー!」

下のリビングから、母の大きな声が響き渡

る。

「うるさいなー。今、考え事してて…。」

「暇なら少し頼みたい事あるんだけど、下降

りてきてくれるー?」

考え事してるって言ってるのに…。

私は、ブツブツ言いながら、下へ降りていっ

た。