それからは、周りの人が私達の年の差を怪しむといけないから、引っ越しを繰り返しながら仕事も頑張った。


ケントも働きたいって言ってくれたんだけど…


もしケントがバイトして、ドラキュラだってバレたらダメだから…


っていうより、絶対女の子が放っておかないから心配だったんだ。


だから、私が働く。


ケントと一緒にいられるなら全然苦にならない。


その代わり、ケントは料理や洗濯を覚えてくれた。


ちょっと笑えるんだけど、今では料理はプロ級の腕前。


本当に美味しいから、私、少し太ってしまった~


ケントは相変わらずトマトジュースが主食だけど、少しだけ自分の料理も食べれるようになったんだ。


味見がしたくて自分で特訓したみたい。


私が美味しいって言ったら、喜んでくれる。


ドラキュラの努力って本当に半端ない。


見習わなきゃって、いつも思ってる。