「刑事さん達、咲音の自殺事件を再捜査してるって聞いたんだけど。」

乱れた前髪を整えながら何か言いたげにしている。

「あたしが前に、咲音は自殺ぢゃないって言ってたの覚えてますか?」

「もちろん。」

俺が返事すると、外に追い出された。
体育館の裏で黙ったまま連れ出された俺は、周りに誰も居ない事を確認し、耳打ちに誘われた。

「咲音は、妊娠していたの。」

それを聞いて、ショックだった…。

「それほんと?一体誰の…」