テントまで歩いてきた、奏多にぃは
そっと私の腕を掴んで脈を測る

ごめんねと話してから聴診器で胸の音を聞く

「ハァハァハァゲホッゲホッゲホッゲホッ」
「病院行こっか?」

首を横に振った。


「明日。明日いくっっハァハァハァ」

「相変わらず素直じゃないね!こんなに苦しいのに?」
奏多にぃは私のことを理解してくれてる。


強がりなくせに甘えていることも。