梁瀬は沖永理事に引きずられていった。
総長の部屋は防音が効いてる。
中の声は外に、一切漏れない。
それでもあたしは襖に張りついて、聞き耳を立てたかった。
総長の部屋に行こうと、腰を上げた途端「お嬢、ムダです」と香川が釘を刺す。
あたしは「わかってらー」と開き直った。
「悠斗も中に居るのか?」
「はい」
「沖永理事と小城、剣先、梁瀬、あと誰が中に居るんだ?」
「芹沢副総長と蜷川常務がいらっしゃるようです」
「錚々たる顔ぶれだな」
「悠斗さんの吟味してんでしょ」
あたしは益々、中の様子が知りたくなった。
「何で盗聴器仕掛けてねぇんだよ」
「お嬢、そんなことしたら半殺しにされっちまいます」
「お前ら。さっきの梁瀬の話聞いて、よく落ち着いていられるな」
「あっしらだって気になってんです。我慢してんです。お嬢も我慢して神社に戻ってくださいよ」
総長の部屋は防音が効いてる。
中の声は外に、一切漏れない。
それでもあたしは襖に張りついて、聞き耳を立てたかった。
総長の部屋に行こうと、腰を上げた途端「お嬢、ムダです」と香川が釘を刺す。
あたしは「わかってらー」と開き直った。
「悠斗も中に居るのか?」
「はい」
「沖永理事と小城、剣先、梁瀬、あと誰が中に居るんだ?」
「芹沢副総長と蜷川常務がいらっしゃるようです」
「錚々たる顔ぶれだな」
「悠斗さんの吟味してんでしょ」
あたしは益々、中の様子が知りたくなった。
「何で盗聴器仕掛けてねぇんだよ」
「お嬢、そんなことしたら半殺しにされっちまいます」
「お前ら。さっきの梁瀬の話聞いて、よく落ち着いていられるな」
「あっしらだって気になってんです。我慢してんです。お嬢も我慢して神社に戻ってくださいよ」



