夏休みも終わりに近づいた頃だった。
一希に会う日ができた。
しかし、夏休み中に諦める決心をする約束だ。
諦めよう…。
今日けりをつけよう。
このまま好きでいたって一希は私を見てくれない。
自分に言い聞かせた。


そして学校に行った。
一希はもう来ていた。
「遅い。」
一希に言われた。
「ごめん…」
謝っておいた。
「どしたん?」
一希が聞く。君に言っても解決しないよ。
君の気持ちは知ってる。
だから…ツラい。
でも言ってみよう。
「うち、今日で諦めるんよねぇっ!」
一希は首をかしげて
「なにを?」
と言った。
「一希への恋。」
告白というものを私は初めてした。
一希の顔を見ることができなくって
「うち帰る。」
と言ったがよく考えたら告白の為に学校に来たんじゃなかった。
「なんで諦めるん?」
一希が問うが答えはひとつしかない。
「失恋したから…」
失恋と言う言葉がとても心に響いた。
「失恋してないと思う。」
一希くん…それはリョウオモイってことなの?
あなたを好きでいていいのかな?
「」