二秒の世界で僕は死ぬ

一方的に事を告げられて、ドアの前に追い出された。
担任が言っていた、『親御さんとの約束』。
両親が言うことに間違いはないと思ってきた。
だから確かに果たそうと思ってる。でも自分からなんて行けない。
先輩は人気がある。俺となんて話さなくたってなんとも思わないだろう。
俺は、分かる通り、小心者なんだ。

そんな時だった。

「お、山木じゃん。卒業おめでとうの一言くらい言ってくれたっていいのによ~」
こんないいタイミングって、あるか。
逃しちゃいけないんだ。
今日くらいは言ってやろう。
「おう、先輩。探してたよ」
「よく言うよ、俺を素通りして体育館向かってたくせに」
やっぱり見られてた。
「悪いな、お前に用がなくても俺は言っときたいことがあんだよ」