二秒の世界で僕は死ぬ

『警察ですが、山木さんでございますか』

家にいない両親の代わりにはいそうですと答えると、返ってきたのは俺の人生を変える一言だった。

『大変申し上げにくいのですが、山木悟さん、山木葵さんが事故にあわれて、…』

そのあとは何を言っていたのかわからない。
少し経ってから能天気にピーンポーンと聞こえてきて、いつの間にか警察に病院まで連れていかれて、そこで両親の死を目の当たりにした。

驚いた、どころじゃねぇよ。ふざけんなよ。
俺、1ミリだって親孝行してないし。
就職したら二人に温泉旅行連れてったるって言ったじゃんかよ。


なあ、まだいくなよ、俺を置いていくな。
未完成な俺を置いていくな。