両手に大きな買い物袋を提げて、なんとかマンションのセキュリティーを解除し、4階に辿り着いた。
よたよた歩いて自分の部屋の鍵を取り出そうと、右手で持ってた袋を床に置いた。
袋の中はゴミ袋とか、食べ物じゃないやつだから、セーフ。セーフだよ。
にしても私、なんて鍵しまっちゃうかなぁ!
エントランスで使った鍵を、しっかりと鞄の中にしまった自分が恨めしい。
おかげで、また探さないといけなくなった。
空いた手で、肩から下げたバッグの中をゴソゴソと漁っていると……
──ガチャ……
ふと、視界の端で黒い扉が空いた。
反射的に視線を向けると、隣……403号室から、背の高い男の人が出てきた。
グレーのスウェットと、黒いTシャツ姿。歳は25歳くらいかな。
黒い髪は短くて、ところどころちょっと跳ねてるのは……朝帰ってきて、さっきまで寝てたから?
──って、見つめてる場合じゃなかった!
「……あっ、あのっ!」
慌てて声をかけた。
そこでようやく私に気が付いたようで、切れ長の、少し気怠げな目が、私を捉えた。
食べ物とかもういいや。慌てて袋を床に置いて、お隣さんの元まで駆け寄る。
よたよた歩いて自分の部屋の鍵を取り出そうと、右手で持ってた袋を床に置いた。
袋の中はゴミ袋とか、食べ物じゃないやつだから、セーフ。セーフだよ。
にしても私、なんて鍵しまっちゃうかなぁ!
エントランスで使った鍵を、しっかりと鞄の中にしまった自分が恨めしい。
おかげで、また探さないといけなくなった。
空いた手で、肩から下げたバッグの中をゴソゴソと漁っていると……
──ガチャ……
ふと、視界の端で黒い扉が空いた。
反射的に視線を向けると、隣……403号室から、背の高い男の人が出てきた。
グレーのスウェットと、黒いTシャツ姿。歳は25歳くらいかな。
黒い髪は短くて、ところどころちょっと跳ねてるのは……朝帰ってきて、さっきまで寝てたから?
──って、見つめてる場合じゃなかった!
「……あっ、あのっ!」
慌てて声をかけた。
そこでようやく私に気が付いたようで、切れ長の、少し気怠げな目が、私を捉えた。
食べ物とかもういいや。慌てて袋を床に置いて、お隣さんの元まで駆け寄る。



