どうしたんだろ?


足を止めてパッと振り向くと、腕を組んだナオくんが神妙な面持ちで口を開いた。



「家にJK連れ込みたいとか、そういうよこしまな気持ちは1ミクロンもないからな」



呼び止めてまでして、言いたかったことがそれ!?


しかも、すっごい真顔だし。ボケとかすこぉーしも含まれてなさそうな感じ。



べつに意識とかしてないし、私もそんなつもりはさらさらないし、ナオくんもそうだってことわかってるけど……

真っ正面から断りを入れられるとなんだかすっごいムカつくんですけどっ!



「ガキには興味ないんでしょ、知ってるっての! 言っとくけどねぇ、こっちだってオッサンには興味ないんだからね!」



ふんだ!

鼻息を荒くして、私は再び彼に背を向けた。



真帆とくるみに言いたい。今すぐに言いたい。


いくつ離れてるとかはもはや問題じゃない。

ただ私は、こんなふうに平気でセクハラしちゃうようなデリカシーのない男だけはごめんだ!