危ナイ隣人

うーん。わかるようでわからない。

噛み砕いて、要約してみるとそれはつまり。



「女を都合のいいようにしか思ってないってこと?」


「待て言い方に語弊がある」



苦笑いを浮かべて、ナオくんは言葉を続けた。



「俺は、俺の家に来たいと思うような女は絶対選ばねぇって決めてんだ。後ろ髪引かれるような関係は面倒だからな」



わかるか? と語尾に付け足して、パンをかじるナオくん。


かっこつけてるけど、それってやっぱりさぁ……。



「ナオくんが思ってた以上のクズだってことだけはわかりました」


「おいコラ」



開き直ってるから大したことないことのように感じるけど、やっぱり危ないじゃん。


誰とも真面目に付き合う気がないってことでしょ?

やだなぁ。恋愛とかまったく興味ないけど、少なくともこんな大人にだけはなりたくないわ……。





「じゃ、私着替えに帰ります。泊めてくれて、本当にありがと!」


「どういたしまして。遅刻すんなよー」


「ナオくんもね!」



洗面所で歯を磨いているナオくんにお礼を言って、403号室を出た。


自分の家に戻って、そろーりと廊下のフローリングを伺う。