今日のお墓参りを企画したのは、ナオくんだ。
私の受験が終わったら合格報告に連れて行こうと、前々から考えていてくれたらしい。
その提案を受けてすぐに京香さんにも声を掛け、ナオくんが公休である今日、ここに来ることが出来たんだ。
「そういえば、お父さん達に京香さんのこと話したんです。東京に行っても、体に気を付けて頑張ってくださいって言ってました」
「……ありがたいお言葉だわ。またいつかお会い出来たら嬉しいな」
「伝えておきますね」
たくさんのお墓の前を通り過ぎ、ようやく【御山】と刻まれた墓石の前にたどり着く。
私が訪れたのは、夏にナオくんと来たのが最後。
それなのに……お墓、全然汚れてないや。
誰だろう。
ナオくんかな、京香さんかな。叔父さん達かもしれない。
さすがに、おじいちゃんやおばあちゃんのお知り合いじゃないと思うけど、私が知らない人だって可能性もある。お兄ちゃん、友達多かったし。
……誰だっていっか。
誰だろうと、私の大切な人を今も大切に思ってくれていることは確かだもん。
「お待たせ。寒いな、やっぱ」
「ナオくん。ごめんね、冷たかったでしょ」
水の入ったバケツを持ってやって来たナオくんに振り向く。
声をかけると、ナオくんが大袈裟に肩を竦めた。
「指先、凍るかと思った」
「カイロ持ってるよ。いる?」
「ん、ちょーだい」
バケツを地面に置いたナオくんに、ポケットの中でぽかぽか温もっていたカイロを手渡す。
……と。
私の受験が終わったら合格報告に連れて行こうと、前々から考えていてくれたらしい。
その提案を受けてすぐに京香さんにも声を掛け、ナオくんが公休である今日、ここに来ることが出来たんだ。
「そういえば、お父さん達に京香さんのこと話したんです。東京に行っても、体に気を付けて頑張ってくださいって言ってました」
「……ありがたいお言葉だわ。またいつかお会い出来たら嬉しいな」
「伝えておきますね」
たくさんのお墓の前を通り過ぎ、ようやく【御山】と刻まれた墓石の前にたどり着く。
私が訪れたのは、夏にナオくんと来たのが最後。
それなのに……お墓、全然汚れてないや。
誰だろう。
ナオくんかな、京香さんかな。叔父さん達かもしれない。
さすがに、おじいちゃんやおばあちゃんのお知り合いじゃないと思うけど、私が知らない人だって可能性もある。お兄ちゃん、友達多かったし。
……誰だっていっか。
誰だろうと、私の大切な人を今も大切に思ってくれていることは確かだもん。
「お待たせ。寒いな、やっぱ」
「ナオくん。ごめんね、冷たかったでしょ」
水の入ったバケツを持ってやって来たナオくんに振り向く。
声をかけると、ナオくんが大袈裟に肩を竦めた。
「指先、凍るかと思った」
「カイロ持ってるよ。いる?」
「ん、ちょーだい」
バケツを地面に置いたナオくんに、ポケットの中でぽかぽか温もっていたカイロを手渡す。
……と。



