黒いコンパクトカーの中に、京香さんの明るい声が響く。
「乗り込んで早々うるせぇ……」
「何よぉ。おめでたいことなんだから、こっちだってテンション上がるに決まってんでしょ?」
ナオくんへの反撃もそこそこに、後部座席から京香さんが顔を覗かせる。
「改めて……第一志望の合格おめでとう、茜ちゃん!」
「えへへ、ありがとうございます」
素直に嬉しくて、助手席に座る私は満面の笑みで返した。
一般入試の合格発表があったのは、つい3日前のこと。
色んな学部を受けて、もちろん落ちてしまった学部もあったんだけど、奇跡的に経営学部と社会学部の合格を勝ち取ることが出来た。
予備校には行かずに受験に挑んだから、すっごく不安だったけど……お父さんとお母さん達に合格を報せたら、すっごく喜んで、褒めてくれた。
もちろん、隣で車を運転する人も。
「今日は、急に誘ったにも関わらず、都合つけてくださってありがとうございます」
「とんでもない。元々有休消化のために休み入れてたから、ちょうどよかったわ」
「あぁ、前々から消化しろってうるさく言われてたんだっけ」
「そうそう。消化させたいなら仕事量減らせっての〜」
不満を口にしながらもカラカラと笑う京香さんは、春には東京に行ってしまう。
昨年度から出ていた異動の話が、正式に決まったみたい。
栄転だから喜ばしいことだけど……やっぱりすごく、寂しいなぁ。
「茜ちゃんも来年からは大学生かぁ。絶対モテるだろうな〜。ねぇ、直也?」
「乗り込んで早々うるせぇ……」
「何よぉ。おめでたいことなんだから、こっちだってテンション上がるに決まってんでしょ?」
ナオくんへの反撃もそこそこに、後部座席から京香さんが顔を覗かせる。
「改めて……第一志望の合格おめでとう、茜ちゃん!」
「えへへ、ありがとうございます」
素直に嬉しくて、助手席に座る私は満面の笑みで返した。
一般入試の合格発表があったのは、つい3日前のこと。
色んな学部を受けて、もちろん落ちてしまった学部もあったんだけど、奇跡的に経営学部と社会学部の合格を勝ち取ることが出来た。
予備校には行かずに受験に挑んだから、すっごく不安だったけど……お父さんとお母さん達に合格を報せたら、すっごく喜んで、褒めてくれた。
もちろん、隣で車を運転する人も。
「今日は、急に誘ったにも関わらず、都合つけてくださってありがとうございます」
「とんでもない。元々有休消化のために休み入れてたから、ちょうどよかったわ」
「あぁ、前々から消化しろってうるさく言われてたんだっけ」
「そうそう。消化させたいなら仕事量減らせっての〜」
不満を口にしながらもカラカラと笑う京香さんは、春には東京に行ってしまう。
昨年度から出ていた異動の話が、正式に決まったみたい。
栄転だから喜ばしいことだけど……やっぱりすごく、寂しいなぁ。
「茜ちゃんも来年からは大学生かぁ。絶対モテるだろうな〜。ねぇ、直也?」



