危ナイ隣人

本日二度目の、そりゃそうだよね!?


交際の許可貰いに来て、父親が途中退席とか展開的に最悪だし。

ていうか予想外過ぎるし。



ちょっと待ってなさいって言われたって、大人しく待ってるのも怖いんですけど……。



ナオくんと顔を見合わせて居心地の悪さを共有し、それからたぶん5分ほど経過した頃。



「戻ってきた……?」



廊下の方から、玄関が開く音がした。


瞬間、場の空気がピリッと張り詰める。

張り詰めさせたのは私か、ナオくんか。



神経を尖らせて廊下の向こうに意識を集中させていると、フローリングを鳴らす足音が一つ。

……いや、二つ……?



「待たせて悪かったね」



詫びを入れつつリビングに戻ってきたお父さん。


その後ろに、もう一つの人影。



「あ……っ!」


「え……っ?」



その人の姿がはっきり見えたのと同時に、ナオくんと私の声が重なった。


白髪交じりの、優しい雰囲気を持ったおじいさん。

この人は──



「大家さん!?」


「先生!?」



……え?