危ナイ隣人

私もそうだったから、わかるよ。



「どこのお店ですか?」


「えっ……!?」



驚いた様子のお母さんを横目に、女の子の前にしゃがみ込む。



「うさちゃん、お姉ちゃんが助けてきてあげるよ」


「ほんとう!?」


「うん。でもね、今こわーいオオカミが近くまで来てるの。だから、マイちゃんはママと一緒にお外に逃げててくれる?」



私が言うと、女の子は目に涙を浮かべたまま、それでも満面の笑みで大きく頷いた。


立ち上がって、お母さんをじっと見据える。



「大丈夫です。まだ煙も火も迫ってきてないし、危なそうだったらすぐ逃げます」


「でも……!」


「ここでみんなが立ち止まってるよりいいはずです。お店、教えてください」



凛とした声で伝えると、お母さんは観念したように6階のスイーツバイキングだと教えてくれた。



まさか同じお店にいたなんて!


さっきまでいたスイーツバイキングなら、見たことのないお店よりはまだお店の構造が把握しやすい。