危ナイ隣人

「これだけはくるみに同感だわ」


「ちょっと真帆、これだけはってどういう意味よー! って、近藤も笑ってないでよっ」


「悪い悪い。でも、昴も笑ってるからな? イケメン贔屓はんたーい」


「なぁにぃ~!?」



自然と盛り上がる空気に、思わず笑顔がこぼれる。



あぁ、私、ほんとに……。

ここにいる4人と友達になれてよかった。





「……で、屍が3体生まれたわけだけど」



ティーカップに入ったレモンティーをすすりながら、真帆が一瞥して言う。


視線を向けられた先のテーブルには、空になったお皿の前でグッタリする高校生が、いち、にぃ、さん人。



「スイーツ全種類制覇するって意気込んでたくるみと近藤はまだしも……塚田くんまでこんな状態になるなんてね」


「これでわかったろ……。昴はクールでも何でもなくて、ただの負けず嫌い……」



机に突っ伏していた近藤が、余力を絞って顔を上げる。


彼の隣からすぐに反論が返ってくるかと思ったけど、もうそんな力はないのか、蚊の鳴くような声しか聞こえてこなかった。