危ナイ隣人

「きっと、大人になってお酒とか一緒に飲むの楽しみにしてたんだろうなー」



私にも、大きくなったら、って話をよくしてくれてた。


思い出に目尻を下げつつ、トークをスクロールしていく。



「……ん?」



すると、上のほうに気になる会話を見つけた。



【学年1位とかさすがナオだなー】


【ひやかすな。つーか、言ってたアルバムは完成したのかよ。明日妹に渡すんだろ】


【あーうん、一応な。結局京香の力借りらんなかったからボロボロだけど】


【あー……。バレンタインにやらかしたって言ってたもんな】


【やらかしたって、人聞き悪いこと言うなよー】


【実際やらかしてんじゃん。明後日会うんだろ? 男見せろよー】


【おい、やめろ(笑)】



……何これ。


日付的に……ホワイトデーの二日前の会話。


ってことは、あの日に、お兄ちゃんはアルバムを私に渡そうとしてた……?



「っ探さなきゃ……!」



スマホを投げ出して、引き出しや本棚に視線を巡らせる。



ここはさっき全部見た。

ここも、ここも!