危ナイ隣人

妹の私が知らない時間は確かに存在して、それはたぶん、とってもキラキラしてて。

微かな残り香が、今、こんなにも愛おしい。



「お兄ちゃんいっぱいだなー」



お兄ちゃんのアルバムだからなのかわかんないけど、お兄ちゃんが写ってる写真が多いこと!


びっくりするよ、一緒に写ってる面々もバラバラだし。

面倒見がいいことはもちろん知ってたけど、京香さんが言ってたように、ほんとに後輩に慕われてたんだなぁ。



「あ。これ……」



ページをめくっていくと、アルバムの最後のページに、見覚えのある1枚を見つける。


ナオくんちの寝室で見た、3人の写真。



あの時はちゃんと見ることができなかったけど、みんな、すごくいい顔してる。


お兄ちゃんも京香さんも、ナオくんも。

みんなそれぞれに私が大好きな姿のまま、たったその1枚はアルバムに綴じられることなく大切に挟まれていた。



「……3人の写真、他にないのかな」



鼻の奥がツンとしたのを誤魔化すように顔を上げる。