危ナイ隣人

ごめんと詫びを入れて、すぐに話を切り出す。



「あのね、パパ。聞きたいことあるんだけど……!」





待ちに待った日曜日は、朝から雨が降っていた。


髪の毛が広がっちゃわないよう髪をポニーテールにして、お気に入りの傘をさして向かった先は、少し懐かしさを感じるようになってしまった場所だ。



「いらっしゃい。……いや、おかえりって言う方がいいかな、あーちゃん」


「あはは。ただいま、叔父さん」



茶色いドアを開けて私を出迎えてくれたのは、お父さんの弟である叔父さん。

2つか3つしか歳が離れてないから、いとこのリョウくんと会うたびにそっくりだねーなんて言って話してるんだ。



「ごめんね、急にお邪魔したいなんて言って」


「全然。今は俺達が住んでるけど、ここは圭太との思い出が詰まったあーちゃんの家だろう」



急なお願いだったのに、嫌な顔ひとつせず聞き入れてくれた叔父さん。

促されるままに玄関に入ると、色んな思い出が走馬灯のように頭の中を駆け巡った。



「…………」



今置いてあるものとかは全然知らないものばっかりなのに……ちゃんと記憶として残ってるんだなぁ。