危ナイ隣人

「女の人は、本郷さんの彼女さん?」


「あぁ、よく知ってるな。もう結構長くてうちの班のみんなとも仲良いから、たまに飲み会来てくれるんだ」


「長いってどれくらい?」


「消防学校で知り合った頃には付き合ってたから……少なくとも6年以上だな」



6年! 生まれた赤ちゃんも小学校に上がっちゃうくらいの期間。


すごいなぁ、私には考えられないくらいの長さだ。



「うわ、いい匂い。腹減ってきた」


「お昼から仕込んでたからね。味は間違いないよ」


「すぐ食えるのか?」


「もうちょっと待って。副菜作るから」



冷凍庫を覗くと、あ、ラッキー。冷凍ごはん残ってる!


ナオくんが非番の日や週休の日に毎回私が来るわけじゃないから、いつもご飯は多めに炊いてタッパーに入れて冷凍してあるんだ。

そうやってしないと、ナオくんすぐにインスタントラーメンに手を伸ばしちゃうから。


お腹が膨れればいいってスタンスなんだろうけど、体使う仕事してるんだから栄養面も考えてほしい。



「ほんとはさ、今日は家いないかもなーと思ってたんだよね」


「なんで?」


「だって、昨日クリスマスじゃん」



当日が仕事だったなら、今日がその振替日だったとしても不思議じゃない。


一緒に過ごす相手がいるかどうかなんて知らないけど……。



「そういえば、美女から何件か連絡あったな」


「…………」


「なんだその目。さては信じてないな?」


「信じてない」