危ナイ隣人

そうそう、これこれ。

しっかり者の真帆と、ふわふわのTHE・女子! って感じのくるみ。


このやりとりを見てると、また学校が始まったんだなぁって実感する。



「お、御山茜じゃん。久々に見たけど、相変わらず可愛いなぁ」


「ほんとだ。あの顔になら、まじで何されてもいいって思うよなー」


「うっわ、お前何考えてんだよ」



真帆とくるみの声の隙間を縫うようにして聞こえてきたのは、知らない男子生徒の声。


テストのために出席番号順になっている私の席は廊下側で、たまたま2年4組の教室の前を通った時に私を見つけての会話なんだろう。



「茜……」



自分で言うけど。自分の容姿が人の目を引くものだってこと、自覚してる。自分で言うけどね。


色素の薄い髪に、いい感じにゆるふわな天然パーマ。

ぱっちり二重。肌は白いし、鼻も口も小さい。

身長は平均以下で、華奢で守ってあげたくなるカンジ。

世間一般で言うところの、“カワイイ”女子。それが私だ。